ユーザー座談会 2025開催レポート
セントラル科学貿易の微生物検査効率化・省力化装置を活用されている5社の
ご担当者の方々をお招きし、導入で得られた効果や使い方に関する意見交換を
行いました。また、DX化を進めているか?新人の教育はどうしている?
など現在の悩み事についてもお話しいただきました。
◆下記いずれかの装置を導入・活用しているユーザー様をお招きしました
◆ご参加いただいた方々
自動培地作製装置を活用してグループ会社の培地を調製しています
・食品メーカーから分社化された検査分析会社
・装置A(自動培地作製装置)を利用中
それ以外にも段階希釈装置や培養機能付コロニーカウンターも導入
・~140検体/1日、週5日稼働、検査員4名(サポート2名)
当社は魚肉練り製品を中心に製造販売する会社の検査・分析部門が分社化し
てできた検査会社です。衛生管理や品質管理の状況について第三者の立場で
検査・分析・監査等を行う為に発足しました。
各工場には品質管理課があり、日々の検査を行っていますが、私たちは賞味
期限の設定や原料検査などを行っています。検査項目は衛生指標菌から
食中毒菌まで多種にわたり、検体数も季節によって大きく異なります。
私たちが導入しているのは自動培地作製装置で、これを活用して各工場の
培地(主にマンニット培地等)を調製しています。培地作製しないときは
混釈装置としても使えるので、毎日何回も稼働させて活用しています。
検査員に基礎的な知識・技量を身につけてもらうため、培地での
検査に立ち返りました
・冷凍食品メーカー・検査室
・装置C(コロニーカウンター)を利用中。前職ではBも使用経験あり
・30検体/1日、週5日稼働、検査員3名
当社は冷凍食品メーカーで、現在は工場に付随した品質管理室ですが、
工場拠点が増えた為、今後中央検査センターの立ち上げを目指している
ところです。また、自身は人材育成や、環境モニタリングの検討など様々
な課題に取り組んでいます。前職ではエディジェットを利用していたこと
から、セントラル科学貿易とつながりがありました。
当社では以前はシート培地を使った簡易検査がメインでしたが、検査員に
基礎的な知識・技量を身につけてもらうため、培地での検査に立ち返り、
はじめの一歩としてコロニー計測のマニュアルカウントをサポートする
『スキャン50』を導入しました。自身の目でコロニーを確認しつつも、
計測をサポートしてくれるので導入の効果を実感しております。
スパイラルプレーターで段階希釈・混釈作業を省力化し、
時間短縮・人員削減につながりました
・食品メーカー・品質保証部
・装置B(スパイラルプレーター)を利用中
・~20検体/1日、検査員2名
当社は冷凍食品、瓶詰・缶詰など幅広い食品を製造するメーカーで、
工場は国内に複数拠点あります。私は工場内の検査室ではなく、品証部内
の検査室で開発品やクレーム品などの依頼検査を不定期で行っています。
活用している装置はスパイラルプレーターのエディジェットで、一般生菌
数の検査で使用しています。
当検査室では10の7乗まで段階希釈をしていましたが、この装置は
4×10の5乗cfu/gまでの菌数を1枚のプレートで検査できるので、検体を
100倍希釈するだけでよく、省力化することができました。また混釈も
必要なくなったことから約100分の時間短縮、検査人員も3名から2名に
削減することができました。
培地作製に係る手間を省き、装置が稼働している間は他の作業に
時間を使えるようになりました
・食品メーカー・工場の検査室
・装置A(自動培地作製装置)を利用中
・200検体/1日、週5日稼働、検査員3名
アイスクリームメーカーで工場の検査室を担当しています。最終製品や
原材料を主に検査しており、検体数が一日に200と多く、時には250検体
検査することもあります。検査項目としては一般生菌数、大腸菌・大腸菌群
がメインですが、その他にも各種食中毒菌の検査も行います。
当社では培地作製装置を導入し活用していますが、導入により培地作製に
係る手間、例えば分注作業だけでなく、ビーカーに小分けに培地を用意し
たり、使用後の器具洗浄など、こまごまとした手間を省け、一日当たりの
作業時間も60分以上削減することができました。
コロニーカウンター導入で1回あたりの作業を約60分短縮
できました
・住宅設備メーカー・菌試験担当
・装置B(スパイラルプレーター),C(コロニーカウンター)を利用中
・検査体制は不定期、検査員3名
当社は住宅設備メーカーで、JIS規格抗菌試験や水の一般生菌数、大腸菌群、
従属栄養細菌などを検査しています。検査は不定期で主に3名で検査して
いますが、他の研究員もそれぞれ菌検査を行うことがあります。
私たちが導入しているのはスパイラルプレーターのエディジェットとコロニー
カウンターのプロトコル3で、菌数検査を行う際に活用しています。導入の
効果としては1回あたりの作業を約60分短縮できました。また今までコン
ラージ棒でやっていた塗抹の負荷が減りました。
◆培地作製装置について
◆スパイラルプレーターについて
◆コロニーカウンターについて
その他、DX化への取り組みや精度管理などについても意見交換をしました。
座談会のご感想も掲載したレポート(pdf版)も是非ご覧ください。
セントラル科学貿易では今後もお客様にとって有用な情報を発信したり、
お役に立つイベントを開催していく予定です。
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